整形外科で行われる治療とは?!整形外科で治療できる症状について知ろう!!

整形外科では、体のあらゆる不調を改善に導く事のできる医療機関です。では、実際に整形外科で行われている治療についてご紹介します。症状に当てはまる人は、早めに整形外科を受診して体の回復を目指しましょう。

整形外科で行う体の治療でできる事とは?

整形外科

傷全般

主に、傷の治療は外科や整形外科で行われます。例えば、深い傷がある場合だと皮膚の下の神経、筋肉、腱等が切れてしまっているケースもあります。その場合、専門的に体の状態確認をしたり治療を行ったりしないと、後で傷の後遺症が残る事もあるので気を付けなければなりません。また、小さな傷であっても細菌の感染症が発生するケースもあるので、治療が遅れてしまう事によって症状悪化や長期治療が必要になる場合もあります。なので、自分で大丈夫と思っても病院でしっかり診察してもらう事が大切です。

打撲・捻挫

打撲や捻挫と言うのは、湿布をその部分に貼っていたら自然治癒した方も多いと思います。確率的には、これらの症状では自然治癒するケースが多いのです。しかし、中には症状が長い間続いて痛みや不調に苦労する事があり、日常生活においても生活に大きな支障が生じる場合もあります。
例えば、自分では打撲と思っていた症状が、実際に病院で診察を受けてみたら骨折していた事が判明する事もあります。他にも、足首になった方の中には、高確率で骨折が隠れていると言うケースがよくあります。このように、日頃の痛みが長く続く場合には、整形外科に行って早目にレントゲン等でしっかり状態確認をしてもらう事が大事です。

骨折・脱臼

骨折や打撲は、整形外科の専門分野です。ギプスを固定する等の処置できちんと負傷部位が治るか、手術での治療が必要か等、適切に判断します。また、治療後も日常生活における患者の生活の質を落とさないように最善の治療プランを計画します。

関節痛

人間の体には沢山関節があります。骨、軟骨、靭帯、筋等の多くの構成によって、体が適切に動くようにできています。繰り返し行う動作や、何かのアクシデントで関節に不都合が生じてくる事もあります。このように、多くの構成から成り立っている関節で、一体どこの部位に症状の原因があるのかを確認して、治療を行っていきます。
一般的な診療で多いのが、四十肩や五十肩と言われる肩関節の痛みや動作がしにくい症状、関節の軟骨が負傷していたり骨変形が生じたりする事で発生する膝関節周辺の痛みや腫れ等です。
整形外科では、診察やレントゲンで体の症状確認を行う事で、体に悪影響を及ぼしている原因をつきとめます。お薬、湿布、注射などの治療によって痛みを軽減していきます。

首の痛み・肩凝り・頭痛・腕や手の痺れ

通常、人間の首の骨である頚椎は7つの骨から構成されています。少し前方に出るように緩やかな曲線を描いているのが特徴です。しかし、慢性的な肩こり症状がある人の場合、頸椎が直線的に並んでいたり、少し後方に出るような曲線になっていたりする場合があるのです。このような症状が見られる際には、レントゲンで骨の状態を確認します。
頚椎には、隣接して脳から続く神経の大きな束である脊髄があります。その脊髄から腕や手へ神経が分かれて伸びている為、首の部分で神経に悪影響が生じている場合に、腕や手の痺れの症状が生じます。神経症状の異変を長い間我慢していた場合、体の回復が不十分なままになってしまったり、重篤な神経症状に進行してしまったり、症状の悪化に繋がる可能性があります。
なので、神経の症状でどこか異変を感じた際には、整形外科で適切な治療を行う必要があります。まだ、初期症状で異変が軽度である場合であれば、治療の中心は内服薬やリハビリが主になります。しかし、極端に症状が悪化してしまった場合には、体の状態次第では手術での治療が必要なケースもあります。

腰痛・大腿部痛・脚や足の痺れ

腰痛関連の症状で整形外科に通っている人は沢山います。腰には、腰椎と言って5つの骨から構成されており、体の大黒柱となっています。なので、体に掛かる負荷も多く、椎間板が変化する事によって発症する椎間板ヘルニアが代表的な症状にあります。
椎間板ヘルニアになると、脊髄圧迫が生じて神経で繋がっている脚の痺れや痛みと言った症状が出る事があります。なので、レントゲン確認やMRI検査を行い体の状況把握をして、適切な治療を行っていきます。早い段階での治療が大切になります。

関節リウマチ

関節リウマチの特徴として、「手や指の動きが悪くなってこわばりがある」「両膝や両手首の痛み」が代表的な症状として挙げられ、男性に比べて女性に多い症状になります。体の中で免疫反応に不具合が生じる疾患です。なので、レントゲン検査や血液検査を行い、症状の診断をします。最近では、新しい治療薬開発も進んでいるので、症状悪化しない状態で維持できるようになっています。関節の気になる症状がある場合には、病状が悪化していく前に検査する事が重要です。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、加齢と共に骨の老化進行によって、生じる病気です。特に、骨に痛みの症状が全くない場合も多いので、骨密度が低くなっていても気付かない人が多い事が挙げられます。女性は50歳を過ぎた頃から次第に骨がもろくなり始めます。「しりもちをついただけ」「転んで手をついただけ」でも骨折してしまうケースがよくあり、長期入院、長期治療、手術等が必要となる場合もあります。
今までに簡単にできていた事が難しくなるので、生活の質が低下します。レントゲンで骨密度測定したり、血液検査で詳しい骨状態を確認したりします。

痛風

痛風は、男性に多い疾患になります。足の親指の付け根の痛みが特徴で、足以外の関節にも痛風の症状が見られる場合もあります。また、血液中の尿酸値の高い状態が続いたり、急に値が変化したりした場合にも、痛風発作の症状が体に現れてきます。一般的に日頃の食生活やアルコール摂取等が原因で痛風が発症すると言われていますが、尿酸の体内処理能力が不十分な為、発症する場合もあります。
血液検査やレントゲン検査等で痛風症状の確認を行い、内服薬で治療を行うのが基本です。尿酸値が高い状態のままだと、痛風発作の他にも腎臓機能低下に繋がる可能性もあり、重症の場合には人工透析の治療を要するケースもあります。

子供の患者に多い疾患とは?

整形外科

肘内障

肘内障の症状は、主に子供が親や友達と手を繋いだ際等に、腕を引っ張られる状態になって腕が動かない状態になる症状です。大体、肘内障は5歳位までの子供に多く発生する疾患になります。肘関節部分の骨のズレが原因になりますが、同じような状態であっても場合によっては骨折している可能性もあります。なので、レントゲンで確認を行うのが一般的です。
肘内障では、骨のズレを整復する操作を行う事によって、比較的早い段階で腕の使用が可能になります。腕を強く引っ張らないように気を付ける事が肘内障には必要です。

扁平足

特に、どこも体に怪我をしている訳でもない子供が脚の痛みを強く訴え、朝になったら何事もなかったようにしている、そんな経験をされた事のある親御さんもいるのではないでしょうか。原因がはっきりしない事も多いのですが、子供の足と言うのは骨や筋は成長過程なので、体重が足にかかった際に扁平足になる場合があります。なので、脚全体に負荷がかかる事によって、それが痛みの原因になっているので、足の状態を細かくチェックする事が大切になります。